畜養と養殖の違いについて
畜養と養殖の違いについて
ご存知の方も多いとは思いますが、ここで再確認しておきます。
畜養とは幼体や弱った成体を自然界から採って来て餌を与え育て太らせること。「ウナギの養殖」がこれにあたります。50年前は巻き網で採った餌用のイワシをイケスで生かして置きカツオ船が買いに来るという事業を「畜養」と言っていました。
養殖とはタマゴを孵化させ成体にまで大きく育てること。貴重なメダカの卵を通販で購入し孵化させ育て上げることは養殖ですね。
完全養殖とはタマゴから育てた成体から採卵し、それをさらに成体にまで育て上げることを言います。近畿大学ではマグロの完全養殖が軌道に乗っています。オオクワガタも完全養殖が完成しているので、本来は絶滅危惧種でありながらレッドデータブックに指定はされていませんね。
ちなみに水産省では魚類に関しては幼魚を採集し成魚にまで育てることを「養殖という」と定義づけしていますので、「ウナギの養殖」は間違いではありません。
皆さんがドバミミズを探してきていろいろな方法で生かし続ける努力をなさっていますがこれも畜養です。これからタマゴを産ませる方法を考えましょう。